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【ONE PIECE】今日も剣士に愛される

第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)




「何だ、このデカさは!どっかの大魔王か何かか!?こんな巨人見たことねぇ!」

フランキーがルフィのゾンビを見て声を上げた。
本当に大きい、こんなのに攻撃されたらひとたまりもない!

ゾンビはこちらに手を出してくる。
私たちの奥にある瓦礫を手に持ち、そして・・・被った。

「よーし!気分出て来たぞ!俺は海賊王に腐れなる!」

本当にルフィのゾンビなんだと感じさせる発言に行動。
とりあえず、攻撃されなくて良かった・・・。

しかし、屋敷への通路も無くなってしまいどうしようか・・・と考えているところでフランキーがトンテンカンと橋を完成させていた。

「「「『橋が出来たー』」」」

これには私たちも驚きを隠せない。

ダダダッと走る最中、聞いたことのある歌が下から微かに聞こえて来た。
この歌は・・・。

『みんなごめん、先に行って。』
「?どうした。」

私の言葉にみんなが立ち止まり、ゾロが尋ねてくる。

『少し用事が出来たみたい、先に行ってて。』

みんなは顔を見合わせてからコクリと頷いて屋敷の扉まで駆けて行った。

幼い頃に聞いたことがある。
叔父さんの友だちがいつも歌っていた歌だから。

私は創造で瓦礫からロープを作り、それを使ってフランキーが作った橋から飛び降りる。

『ひいいいい!』

一種のアトラクションか何かに乗った気分だ。

しゅたっ!と着地をして周りを見回すと小さな塔が見えた。
耳を澄ますと歌が微かにその塔から聞こえる。

私は急いでそこの場所に向かう。
彼がここにいる?そんなはずはない、彼は死んだ。

ということは彼は・・・。

塔の扉をあける。
そこには沢山の絵画と、1人の継ぎ接ぎだらけの男の姿。

『エリシエンさん。』

それは、アーティルスと同じ時代に名を馳せた有名な画家。
叔父さんとは友人で幾度か私やリノスと遊んでくれた親切で優しいおじさん。

「おや、客人かな。」

だけれど、それは姿だけ・・・中身は違う人。

『エリシエンさんの身体、返して。』

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