第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)
チョッパーの言うことには、ルフィのゾンビは普通の巨人の2倍もあるらしい。それは大きすぎる。
だが、ルフィは特にゾンビを探すつもりがないようだった。
「ゲッコー・モリアをぶっ飛ばせば、みんなの影が戻るって!」
急激に核心をついてくるルフィ。
サンジは相変わらず鬼の形相でナミ奪回に燃えていた。
特に風呂でナミの裸を見ていたという話を聞いた時には、何かに変身でもしてしまいそうだった。
ウソップとサンジはナミ救出へ。
ゾロとフランキーはブルックの元へ。
チョッパー、ロビン、ルフィはモリアの元へ行くようだった。
『私も、ブルックのところへ行くよ!』
王下七武海のところへ私がいっても確実に足手まといになってしまうだろう。それよりも、ブルックの影を早く取り返してあげたい。
ルフィは一度クロコダイルという王下七武海と戦い勝利しているらしい。まぁ、死にかけたらしいけれど・・・期待は出来る。
「ほんじゃ、これお前ら一袋ずつ持ってけ。おれ様特製"ゾンビ昇天塩玉"だ!!」
ウソップが抜かりなく作っていたらしい、流石だ。
それからウソップは、日が射してしまうかもしれないから夜明けまでがタイムリミットだと告げる。
「確かにそうだな!夜明けまで飯食えねぇなんて最悪だ!」
ルフィは何にしても頭の中は"飯"でいっぱいらしい。
それから私たちは二手に分かれる。
私とゾロとフランキーは下の橋を渡り、ほかの人たちは上へと目指して駆け上る。
前でゾロとフランキーが敵をなぎ倒し、残った残党を私が小型弾やバーストアローなど火を使った武器で撃退していく。
「こんな貧弱野郎共に一度は捕まったと思うと、自分にムカッ腹が立つぜ。」
「そんなお前を解放してやった俺を慕うのなら"アニキ"と呼んでも「呼ぶか!!」
こんな戦いの最中にそれだけの軽口を叩きあえるなんて尊敬だ。
私はゾンビが敵だというだけで鳥肌が立って仕方ないというのに。
すると、突然上からガラガラという音と共に瓦礫や赤い何かが落ちてくる。
サンジ、ウソップも共に落ちてきて橋に刺さった。
人って刺さるのね。
ゾロとフランキーが赤い壁?か何かに攻撃を与える
「お前ら何やってんだ!バカ!それは壁じゃねぇよ!そいつがルフィのゾンビだよ!」
起き上がった、サンジとウソップ。そしてサンジがそう大声をあげた。