• テキストサイズ

【ONE PIECE】今日も剣士に愛される

第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)




次にフランキーがブルックと出会った時に話したことを教えてくれた。

全ては、ある場所に置いて来た仲間との約束を守るため、会いに行くため。
その仲間はクジラだった。
そして何の因果か、ルフィたちはそのクジラ・・・ラブーンと出会っていたのだ。今でも、そのクジラはブルックたちを待ち続けている。

こんな凄いことがあるだろうか。

「ヴォオオオオ!骨もクジラも大好きだ、チキショー!」
「「「うるせぇよ!」」」

突然のフランキーの大きな泣き声に、ゾロとサンジとウソップが怒声を浴びせた。
こっちとしてはどっちもうるさいのだけれど。

「おれはあいつを引きずってでもこの船に乗せるぞ!」

ルフィはより一層ブルックを仲間にする決意を固めた。

「会わせてやりてぇな、あいつ!ラブーンに!」
「賛成だ、チキショー!」
「おれもだコンニャロー!おれもうガイコツ怖くねぇ!」
『私も!怖くない!』

ウソップの言葉に事情を知らず聞いただけのフランキーとチョッパーと私が食い気味に賛同した。

もう、ブルックのこと怖いだなんて言わない!!

話を聞いただけなのに、私まで泣きそうになってしまった。

「ゾロ、どこ行くんだ!」

ゾロが既に船を降りて島へ向かって歩いており、ルフィが声をかけた。

「さっさと乗り込むぞ、奪い返す影が一つ増えたんだろ?」

ニヤリと笑うゾロ。

「ししし!よっしゃあ野郎共!反撃の準備をしろ!スリラーバークを吹き飛ばすぞー!!」

ルフィの声に全員が気持ちを一つにする。

「ゆけ!」
「おめェもだ、アホ!」

ウソップとサンジのアホらしい掛け合いまで含めて、これが私たち麦わらの一味の気合いの入れ方だ。

/ 283ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp