第5章 恐怖の島で過去は巡る (スリラーバーク編)
『それから、ゾンビやら顔のある木やらに襲われて、とりあえず燃やしたんだけど・・・。』
「燃やしたのかよ。」
私が話していると、ウソップの小さなツッコミが入る。
木もゾンビも弱点は火だもの。
『一目散に逃げていたらサニー号に辿り着いて、この部屋に来たら3人がこうなってて、だから・・・絵を描きました!』
「助けろよ!!」
私が絵を見せながらいうと、ウソップがバシン!と私の頭を叩いた。地味に痛い・・・。
『だって、いい思い出になると思って・・・。』
「でも、とっても上手ね。」
「すっげー!そのまんまだー!!」
ロビンが私の絵を見て、ウフフと笑いながらそう言ってくれる。
チョッパーは絵と3人を見比べながらキラキラと目を輝かせた。
ロビンとチョッパー大好き。
「そんなことよりも・・・おい!てめぇら起きろォ!寝てる場合かぁ!!」
「事態は深刻なんだぞ!!」
ウソップ、チョッパー、フランキーが3人をボコボコに殴り起こそうとするが、3人は全く起きる気配がない。
「美女の剣豪が肉持ってやって来たぞ!!」
「美女!?」
「肉!!?」
「剣豪ォ!?」
ウソップの発言に対して、美女にサンジが、肉にルフィが、そして剣豪にゾロが反応してパチリと目を覚ます。
「ダメだ、こいつら!」
チョッパーがゴーンと衝撃を受けていた。
「このヤロ!俺の影を「静まれ、ここにモリアはいねぇ!」
起きてすぐ戦闘態勢に入るルフィをフランキーが止める。
サンジとゾロはその状況に少し戸惑っていた。
船内の食糧は保存食を残して全て無くなっていた。
それからナミが連れ去られたことにサンジが激昂する。
私たちはナミと影を取り返さなければならない。
あと、食糧も。
ナミと影についてウソップやフランキーが語ってくれると、サンジは「結婚」というワードにより一層燃えていた。
それから、ルフィとサンジとゾロの影の行方や敵が王下七武海のゲッコー・モリアであることまで判明する。
王下七武海・・・私は直に会うのは初めてだ。
どれだけの強敵だというのだろう。
敵には塩を口に入れれば影が抜けるらしい。
これであの怖い敵たちに追われても太刀打ちが出来る!