第4章 夢と仲間と
船が出航した。
しかし、ここには一人足りない。
『ねぇ、いいの・・・?』
数日前、ウソップが一味に戻る予行練習をしていると聞いてルフィ達が迎えに行こうとしたが、ゾロがそれを許さなかった。
決闘の重み、一味を抜ける重み、様々なことからウソップの謝罪がない限りは認めないという結論になった。
そして、ルフィも待ってたけど来なかったからそれが答えだ、と笑顔でいた。
本当にそう思ってる・・・?
ボン!と砲撃を受ける。
ガープさんがこちらに呼びかけてきた。
【色々あってな、すまんがやはり海のもくずとなれ。】
「「「『ええええー!?』」」」
そんなのって酷すぎる。
【お詫びと言っちゃあ何じゃが、ワシ一人でお前らの相手をしよう!】
そうして素手で砲弾を投げてくる。
しかし、その威力は大砲をも超えていた。
能力者じゃないのにこの強さ・・・ガープさん怖い!
向こうは大量の弾を用意する。
あれをくらえばきっと私たちはタダでは済まない。
この船も作ったばかりだというのに!!
「きた!きたぞ、ウソップが!!」
ウソップがたくさん私たちに声をかけてくる。
私たちはそれを聴きながらも、大砲を凌いでいた。
「ルフィ!ウソップが呼んでる!」
「聞こえねぇ。」
「ゾロ!」
「何も聞こえねぇなぁ。」
嘘だ、こんなにもハッキリ聞こえてる。
だけれど、私たちは決めているから。
「・・・ごめーん!!意地はってごめーん!!おれが悪かった!!」
あぁ、やっと聞こえた。
「今更みっともねぇんだけども!俺、一味をやめるって言ったけど!アレ、取り消すわけにはいかねぇかなぁ!ダメかなー!頼むよ!お前らと一緒にいさせてくれ!もう一度・・・俺を仲間に入れてくれ!!」
そのウソップの叫びにルフィがビュンと手を伸ばす。
「バガ野郎ー!早ぐ掴ばれー!!」
ルフィは泣きながらそう声を上げた。
「やっと、全員揃った!さっさとこんな砲撃抜けて、冒険に行くぞ、野郎共〜〜!!」
「「「「「「「『おーっ!』」」」」」」」