第4章 夢と仲間と
ついにウォーターセブンから出ることになった。
相変わらずサンジは手配書が絵であることに、ナミは賞金首になったことに、チョッパーは50ベリーであることに不満を漏らしていた。
しかし、そんな気持ちは船を見て一瞬で吹き飛ぶ。
廃船島にフランキーはいなかった。
その代わりにアイスバーグさんが船を見せてくれる。
「この船は凄いぞ、図面を見たとき目を丸くした。あらゆる海を越えて行ける、この船なら世界の果ても夢じゃねぇ。フランキーからお前への伝言はこうだ、麦わら。」
「早く見せてくれー!」
ルフィが急かすと、アイスバーグさんは船にかけてあった布をバッと外した。
「お前はいつか"海賊王"になるんなら、この"百獣の王"の船に乗れ!」
フランキーの伝言と共に現れた船は、とても大きくてカッコいい。
早々に各々見たい場所を見る。
ルフィは甲板でゴロゴロと転がり、チョッパーはすべり台を滑った。可愛い。
私もどこか絵を描くのにいい場所はないか、とフラフラ船内を歩き回る。船内から外を見渡せる場所はあるが、やはり描くのならば外が1番良さそうだ。
ガラスやレンズを通さず肉眼で見える方がいい。
まあ、図書室・測量室の傍にでも画材道具を置かせてもらい、そこでも書けるようにさせて貰えば万事OKだ。
外ではルフィとアイスバーグさんがフランキーについて話していた。もしも仲間にしたいなら無理矢理にでも連れてくしかない、とアイスバーグさんが告げている。
それから、ピンと来たようにルフィが飛び出して行き、それにチョッパー、ゾロ、サンジもついて行った。