第4章 夢と仲間と
「どういう事だ?フランキー一家あれだけ暴れたのに。」
エニエス・ロビーのことが新聞に大々的に載った。
しかし、共に暴れたフランキー一家たちのことは全く載っておらず、ガープさんのおかげだろうかと一瞬考えるも、そんな細かい芸は出来ないだろうと即座にその考えは無くなった。
「なんにしても良かった・・・俺たちはともかく、あいつらこの先逃亡人生じゃ可哀想だもんな。」
サンジが安堵したように言う。
確かに、追われる身となればこの島にはいられないだろうし、安全に生活など出来る訳がない。
「その代わり、俺たちのことはヒデェ書かれようだ。世界政府に『宣戦布告』島が燃えたことまで俺たちのせいだ。こりゃまた懸賞金が上がりそうだな。」
ゾロが記事の内容を伝えると共に懸賞金が上がることを嬉しそうに言う。
懸賞金・・・私にもかけられたらどうしよう。
というか、そもそもあんな大事件起こして彼らの船に乗らない選択をしてたら私すぐに死んでいたのでは・・・。
あぁ、私の選択は首の皮一枚繋げてたということなのね。
それから、宴に1億ベリーを使ったことでルフィがナミにボコボコにされていた。
そりゃあ見るも無残なほどのボコボコ具合だった。
各々、ウォーターセブンでの休暇を楽しむことになり、私は叔父である「アーティルス」の作品が島にないかを探しながら、廃棄場で武器を創造したりしていた。
船に乗ったら、また材料が無くなってしまう。
もしも交戦した場合のことを考えても、事前に準備することが最良の策だ。
結果的に言うと、アーティルスの名画は見つからなかった。
贋作は横行していたが、本物かどうかを私は見抜くことが出来る。
叔父さんが作品に必ず残す、私たちにしかわからないサインがあるのだ。
それがないと言うことは贋作だということ。
私は、ハァと肩を落とした。