第4章 夢と仲間と
それから、ガープさんは壁を直し、孫だから捕まえないと豪語して帰って行った。
嵐のような人だなぁ・・・。
それからルフィは、リノスの後輩でもあるコビーくんとヘルメッポくんと話をしていた。
側から見てもその様子は楽しそうで仕方がなかった。
帰ると言うので私たちも見送りをする。
偉大なる航路の後半の名は「新世界」
コビーくんはそこで会おうと言う。
「今度は僕があなたを捕まえる!もっともっと強くなって、僕はいつか、海軍の、た・・・"大将"の座についてみせます!」
コビーくんはそう言ってから、調子に乗ったことを言ってしまったと後悔している。
大将とはそれ程になることが難しい人物なのだ。
何言ってるんだ、と笑われても仕方ないような・・・。
「コビー!俺と戦うんだろ、だったらそれくらいになれよ!当然だ!」
だけれど、ルフィは笑うでもなく受け止めて、さもそれが当たり前かのように返答した。
あぁ、そうか、ルフィはこういう人なのだ。
ゾロが言ってたことは本当で、私はこの人に着いて行くと決めて良かったと安心した。
そして、コビーたちはガープさんたちの元へ帰って行った。
それから、私たちはガレーラカンパニー本社裏の社員プールにてバーベQを行う。
『美味しい〜!これからもサンジの料理が食べれるなんて幸せ!』
「クレアちゃん!俺はいつでも君のために料理を作るぜー!」
私はお肉を頬張りながらそういうと、サンジは嬉しそうに舞い踊りながら料理を作る。
器用な人だわ。
フランキー一家にガレーラカンパニーと大勢が集まり宴が始まる。
みんなで騒ぐなんて、しばらく無縁だった。
もうこんな機会はないと諦めていた。
もしまた裏切られたら・・・?
そう思うと怖いけれど、きっと大丈夫。
そう考えていると、バチリとゾロと目があった。
「なんだ、辛気臭ェ顔しやがって。もっと食べろ。」
ゾロはずいっと肉を私に差し出してくる。
『ゾロ、ありがとう。これからもよろしくね!』
「あぁ。」