第4章 夢と仲間と
「・・・!痛ェ!!」
ルフィが額を押さえて半泣きになりながら言う。
頭にはたくさんのたんこぶが出来ていた、見ているだけで痛そうだ。
「そもそも、赤髪"って男がどれほどの海賊かわかっとるのか!お前は!!」
"赤髪"の名を知らない人は中々いない。
世事に疎い私ですらそれを知っている。
大海賊である四皇のうちの1人で、ルフィの麦わら帽子はその人のものだそうだ。
ルフィ・・・どれだけ凄い人たちと関わりがあるの?
外が騒がしくなる、どうやらゾロが現れたようだ。
「どれ、お前ら止めてみぃ。」
「「はい!!」」
青年2人がゾロとルフィに襲いかかってくる。
しかし、2人は一瞬でそれを撃退してしまう。
どうやらゾロとルフィは2人と面識があるようで、すぐに打ち解けて仲良く話し始めた。
いや・・・1人のことは忘れていたようだが。
ガープさんは一般の海兵達とも仲がいいようで、壊した壁を治すよう命令しても反論されて共に直し始める。
何だか、ルフィと同じで自由な人だ。
そして、続いてルフィの父親について話される。
「お前の父の名は『モンキー・D・ドラゴン』革命家じゃ。」
続いて語られる名に、その場の全員が驚く。
世界政府を倒そうとする組織のトップが、ルフィの父親。
一体彼の家系はどうなっているのだろう。
「あっ!これやっぱ言っちゃぁマズかったかのう!ぶわっはっはっは!じゃ、今のナシ。」
「「「「えええええええええ!?」」」」
あまりの自由さに、私たちは声を上げる以外の術がなかった。