第3章 友情のために (エニエス・ロビー編)
私はゾロが側にいたおかげで溺れずにメリー号へ乗り込むことができた。
『メリー号・・・。』
ウソップの話では、CP9のカクという人に海に沈められたと言っていたけれど・・・でもウソップの泣き様やフランキーの様子からそれは嘘ではなさそうだ。
「みんな、ありがとう。」
ロビンがここにいる人全員にお礼を言う。
「気にすんな、しししっ!」
全員がルフィ同様ニコリと笑っていた。
「んなくだらねぇ事いうのは、ここ逃げ切ってからにしろよ。」
全員は嘘だ、ゾロを除いての間違いだった。
ゾロの言い草にサンジとチョッパーが怒りを示す。
その様子をロビンは微笑みながら見ていた。
そう、この光景、時間、空間。
私はそれが大好きなんだ。
無事にそれをみんなと一緒に守れたことが、とても嬉しく誇らしい。
しかし、そんな時間はすぐに終わる。
何故ならここはまだ戦場だ。
CP9長官がまだ生きており、司令で軍艦がこちらへ砲撃を仕掛けてくる。
しかし、メリー号ではなく軍艦に攻撃していた。
それは、正義の門が閉まり再び海に渦が巻いていることによるものだった。
そして、門を閉めるというファインプレーを行なったのはサンジらしい。
しかし、追撃は途絶えず砲弾が飛んでくる。
それをサンジとゾロがルフィを使ってはじき返した。
それからこちらへVサインをする。
『ええ〜・・・。』
「鬼か!!」
致命傷を負って動けないルフィをそんな使い方するなんて・・・と思ったがルフィもVサインをしていた。
じゃあきっと大丈夫だ!と思うことにする。
ナミが渦潮を流れを掴んだようで、メリー号はぐんぐん進んでいく。
そして遂に、私達は軍艦から逃げ切ったのだ。
ルフィが、彼の特等席のメリーの頭の上に乗る。
「このケンカ、俺たちの勝ちだぁ!!!」