第3章 友情のために (エニエス・ロビー編)
ダメだ、材料が足りなくて創造が出来ない!!
弾を創造したら1発につき1日の寿命・・・銃ならばパーツも含まれるから小さいものは連なりでまとめて創造したとしても数日分持ってかれてしまう。
下手したら相当の寿命が持っていかれてしまいそうだ。
「ルフィ!お前何やってんだよ!起きろー!」
ウソップの叫び声が聞こえる。
崩壊した橋の鉄骨部分からルフィに向かって声をかけていた。
私は船の近くにいるので、依然ルフィの姿は見えずウソップの悲痛な叫び声だけが耳に届いていた。
ロビンたちの倒した海兵たちの武器が落ちていて、私は瞬時にそちらへ行き弾を創造する。
彼らが使っている武器が剣ばかりで、鉄素材の弾がたくさん創造出来た。剣は一本で2,30発創造出来てありがたい。
「オラァ!」
『アンチ・サイ!』
何か能力による攻撃が来たのを気配で感じ、左手をかざすと案の定それは消えてくれた。
あぁ、危ない。違かったら左手失くなってた。
「な、なんだ!?」
私が能力を消し去ったのを見て海兵たちは驚いている。
「勝って、みんなで一緒に帰るぞ!ルフィ!」
「当たり前だ!!」
ウソップの声の後にルフィの声が聞こえた。
良かった、まだ負けてない!!
私は、ズガガガガ!とマシンガンを打ち込んでいく。
ただ流石に中佐、大佐クラスには効かないし、そもそも銃の効かない相手もいるので、たまに小型弾も入れてやると、油断してるのかそれをくらうヤツもいた。
ボコォン!
再び大きな音がなった、第1支柱が壊れたのだ。
どっちだ、どっちが勝ったんだ。
戦っていた全員が手を止めて支柱に注目していた。
「一緒に帰るぞォ!ロビーン!!」
そして、聞こえてきたのはルフィの声だった。
ルフィ・・・勝ったんだ!!
【ぜ、全艦へ報告!「CP9」ロブ・ルッチ氏がたった今・・・海賊"麦わらのルフィ"に敗れましたァ!!!】