第3章 友情のために (エニエス・ロビー編)
私がレビンから逃げるように廊下を走っていると地図を見つけた。
倉庫室を急いで探すと、それは下層階にあることがわかった。
下を目指し私は駆けて行く。
途中、いくつかのモノをショットガンで撃ち障害物を作っていく。
少しの間でも時間稼ぎが出来れば良い。
大きな開けた場所に着き、そこを飛び降りながら下へ向かう。
一番下に着くと、グッタリとしたツルツルのモノを見つけた。
『・・・え?サンジ?』
その形や色合いから、それがサンジなのだと理解することが出来た。
どうしてこんな風に?と思っていると何だか上部が暗くなる。
見上げると大きな何かが落ちてきた。
『くっ!仕方ない!!』
私は創造で強化散弾を作り、ダン!ダン!と撃ち込む。
すると、落ちてきた何かは破壊され、ザバーッとお湯が降り注いできた。
『あっつ!!』
「ハハハッ、見つけたぞ!」
お湯が熱く驚いていると、上部からレビンの声が聞こえた。
「月歩(げっぽう)!」
レビンが空中を飛びながらこちらへ向かってくる。
CP9は空までも飛べるのか・・・。
「そこにいるやつはキミの仲間かな?ハハハッ!ついでに息の根を止めてやろう!!」
レビンがサンジに狙いを定め攻撃しようとする。
それはダメだ!!
私はレビンに向かっていき、持っていた銃で殴りながら脚で蹴り飛ばす。すると、扉をぶち破り部屋の中に飛んで行った。
私もレビンの飛んで行った部屋に入ると、レビンは「痛いではないか。」と立ち上がった。
『あんたの相手は私でしょ。』
私が強気に言うとレビンはぞくりと身体を震わせ、そしてニタリとした爽やかとは無縁の笑みを浮かべる。
「キミを、より手に入れたくなった。」
レビンは手を前に突き出し、そこから木を生やしてこちらへ攻撃してくる。私は再び左手で触れて塵にするが、それを消した瞬間に無数の木の枝が飛んできた。
やばい!
そう感じたが隣に沢山の木材があることに気づき、瞬時にそれに右手を触れ創造で大きな壁を作る。
今初めて、この場所が倉庫であることに私は気づいた。
運がいいのかもしれない。