第3章 友情のために (エニエス・ロビー編)
「あの象徴を見ろ、海賊共ォー!あのマークは四つの海と"偉大なる航路"にある、170国以上の加盟国の"結束"を示すもの・・・これが世界だ!!」
つまり、それがロビンの敵だということか。
「そげキング」
「ん」
「あの旗、撃ち抜け。」
「了解!」
ルフィのその声に、そげキングが旗を撃ち抜いた。
旗への攻撃・・・それは「世界政府」への宣戦布告。
私たちは全世界を敵に回したのだ。
待って、私たち・・・?
「全世界を敵に回して生きてられると思うなよォ!!」
「望むところだァーーーーーーっ!!!」
ルフィは雄叫びをあげて、今度は自身の声で宣戦布告をした。
世界を敵に回すことを受け入れた。
そして、私が今ここにいるということは、私も全世界から追われる身になってしまったということ・・・それはヤバイ!!!
「ロビン!まだお前の口から聞いてねぇ、生きたいと言えェ!!!」
ルフィの叫びに、ロビンは一瞬の間を空ける。
そして涙を流して「生ぎたいっ!!!」と心から叫んだ。
「私も一緒に海へ連れてって!!」
その言葉を発した直後に跳ね橋が下りる。
どうやら、フランキー一家たちは上手くやったようだ。
『私も・・・。』
私も、彼らと海へ出たい。
ロビンの全てを受け入れた彼らは、私が今まで見てきた誰よりも仲間思いだ。
私も彼らの仲間になれば・・・今度こそ裏切られずに済む?
「行くぞ!ロビン、必ず助ける!!」
とにかく、今はロビンを助けることが最優先だ。
私の私情などはどうでもいい。
そもそも、この戦いに勝利しないことには未来(さき)なんて無いのだから。