第3章 友情のために (エニエス・ロビー編)
そげキングは自分でどうにか乗り越えられるだろう、という判断を下し、あともう一息で裁判所という所まで辿り着く。
「バギャア!」
しかし、突如ソドムが砲撃をくらってしまった。
私たちが慌てる中、海兵たちは1匹仕留めたことに対して喜びの声を上げていた。それが、尚更私をイライラとさせた。
『ソドム!』
今にも倒れてしまいそうなソドムを全員が鼓舞する。
ゴモラに乗っていたフランキー一家の1人が、私たちにゴモラへ乗るように促す。ソドムの「行け!」という言葉に私たちはゴモラに乗り、前へと進む。
あと一歩というところで、ココロばーさんからの連絡が入り、私たちの目的地が正確に決まった。
裁判所の屋上でルフィと合流するのだ。
と、決めた瞬間何者かにゴモラがやられてしまう。
『や、やばい!』
「追い越して来た衛兵たちが追いついて来た!マズイな。」
あっという間に私たちは、衛兵たちに囲まれてしまった。
「おい、コック!!」
「あぁ、見えた。」
ゾロがサンジを呼ぶ。
呼んだだけだというのに、サンジはゾロが何を言おうとしているかわかっているようだ。
「ルフィはもう、CP9と戦ってる。」
「「『え!?』」」
サンジは見えた様子を私たちに伝えてくれた。
ルフィはすでにそこまで先に!すっかり出遅れてしまった。
しかし・・・まずは衛兵たちの包囲網を抜けなければならない。
全員が裁判所まで突っ切ることを覚悟し、ゴモラから降りようとしたが「誰も降りるな!!」とチョッパーが大声を出した。
「しっかり捕まってろ!・・・ってゴモラが言ってる。」
チョッパーがそう言うなり、ゴモラはゆっくりと立ち上がった。
もう動くのだって辛いはずなのに。
走り出した瞬間、頭を壁に激突させる。
目が見えずとにかく前へ走っているようで、目の前には建物という壁が見える。
「ゴモラ!止まれ、闇雲に走るな!!」
「前は行き止まりだ、ぶつかって死んじまうぞ!!」
しかし、そんなフランキー一家の声を無視してゴモラは突っ込んで行く。
今度こそ終わりか、と私が目を瞑ったとき
「行き止まり?そんなもん見えるか?」
「いやぁ、どこにも見当たらねぇな。」
そう、サンジとゾロが言い眼前の壁を破壊した。