第3章 友情のために (エニエス・ロビー編)
『ビックリしたよ!ナミ!!!』
私が抗議すると遠くからゾロとサンジの声も聞こえた。
「謝りなさいよ、そげキング」
「お前が謝れ!アホかァ!」
戦場ですらこんなやりとりするのね。
だけれど、今のは私も危なかった。
それより、受けて普通でいるゾロとサンジが意味わからない。
「ところで、先に突っ走ったあのアホはどこにいるんだ。」
「さぁ、この島も狭くはないから探すとなると・・・。」
ナミが話しているとボカァンと爆発音が響いた。
「「「「「『絶対、あそこだ!』」」」」
私達は全員が声を揃えて、その爆発の方を見た。
そして、そこを目掛けて全員で走り始める。
しかしながら敵が多すぎて中々前へ進めない。
その時、パウリーがフランキー一家の先導をしていたキングブルに乗って助けに来てくれた。前へ進むためにロープを下ろしたため、私達6人はそれに捕まってキングブルの上へ登る。
だが、追ってはずっと後ろをついてきていた。
「あいつらに会ったら言っといてくれよ、てめぇらはクビだと。」
パウリーはそう言い残してキングブルから降りる。
追っては彼らが引き受けてくれるらしい。
「快調だ、コイツは心強い。ルフィのとこまで頼むぞ、キングブル!」
サンジの掛け声に、キングブルはより一層張り切ったように鳴き声をあげて前へ進む。
しばらく進んで行く間に、チョッパーがキングブルのソドムとゴモラと会話を始めた。
なるほど、チョッパーも動物だから動物の言葉がわかるってことなのね。それって結構凄いことじゃない??
「ーーところで一緒に居た仮面のやつは乗って来なかったけど良いのか?だって・・・え!?」
ソドムの指摘をチョッパーが通訳することで、私たちは初めてウソッ・・・じゃなかった、そげキングがこの場にいないことに気がついたのだった。