第3章 友情のために (エニエス・ロビー編)
「寿命って・・・自分の残りの寿命が見えるのか!?」
『いや、マイナスで蓄積されてくの。だから、どれだけ使ったかは分かるけど、残りの寿命はわからないんだ。』
チョッパーの素朴な疑問に、私は創造で弾を作成しながら淡々と答える。
『とにかく、細かいことはまた今度ね!私の能力は凄く説明が難しいから・・・。』
私がそう言ったところで、都合よく残り1分のアナウンスがなった。鉄柵を切るために、ゾロが外へ出て、列車の先に座る。
そして、海列車が走り出した。
「おめぇら作戦変更だそうらよ!全員、車両にしっかりしがみつけと言ってるよ!」
私は、全ての準備を完了し近くにあったものにギュッとしがみつく。
どうやら正門が閉まったようで、ナミとチョッパーとそげキングは悲壮な顔をしていた。
カエルが柵を張り手したことで列車は柵を乗り上げ、そして飛んだ。
『うぎゃあああっ!!!』
「死ぬーっ!」
「えー!?死ぬのかー!?」
「ナミさん、クレアちゃん、早くおれの胸の中へ!」
「滝の大穴があるのよ!?バカー!!ゾロ、あんた着地のこと考えてあんでしょうね!」
ナミがゾロに対して大声で怒鳴る。
お願いだ、あると言ってくれ〜!
私は列車にしがみつきながらもそう祈った。
「任せろ、運に。」
「「「『運任せー!?』」」」
そうして希望はすぐに打ち砕かれた。
あぁ、お願い、まだこんなところで死にたくない〜!
と思っていると急にガン!と海列車が停車した。
『いっててて・・・。』
列車から這い出ると、結構な数の海兵がいた。
「おい、お前!麦わらの一味だな!!」
そう言って海兵が銃を向ける。
私はバッと飛び上がり、マシンガンを構えてズガガガガッ!と海兵に撃ち込んだ。
『はぁ、危なかった〜。』
私が蜂の巣になるところだった。
そう安心したすぐ後に、空がモクモクと雲で覆われる。
「さぁ、試させて貰うわよ、雷の威力!」
ナミの声が聞こえる、何かする気だ。
「"サンダーボルトテンポ"!」
『うわぁあああ!』
ナミの声と共に雷が落ちてきた。
私はそれを必死で回避し、ゴロゴロと転がるとナミとチョッパーとそげキングの元に着いた。