第3章 友情のために (エニエス・ロビー編)
それから、パウリーという船大工が作戦について説明をしてくれた。
何故だか、私も麦わらの一味として数えられていたけれど・・・。
「そんじゃ、俺達ァ作戦通りに先行する!援護は任せとけ!」
先行組にも気合が入り、私も今度こそ誰にも負けない!とふんすと気合を入れたところで「あれ?ルフィは?」と、チョッパーがルフィがいないことに気がついた。
「え?さっきまでここに・・・。」
ナミが先程までルフィが居た場所を指差す。
そうだ、確かにさっきまではそこにいた。
「あれ!?麦わらさんっ!?!?」
フランキー一家の1人が気がつき指をさした方を見ると、ルフィが柵の上をよじ登っていた。
「ええっ!?」
全員が驚きの声を上げる。
「何やってんだ、あいつは勝手にーーー!?」
「あの人、作戦全然わかってねぇーっ!!」
パウリーとフランキーの部下が声を上げるも、麦わらの一味は冷静だった。
まぁ、ルフィに待つのは無理だよねくらいのスタンスだった。
私は当然驚いているけれど。
ルフィに遅れないように、先行組も出発し私達は船で待機をする。
「おめェら、ケガは大丈夫なのか。」
ゾロが私とそげキングに問いかける。
「大丈夫だ、私はそげキング。」
と言いつつも、そげキングはふらふらとしていた。
『私も大丈夫、それより少し準備させて。』
私は、船内の要らなそうなモノを創造で銃弾に変えていく。
銃は、海列車で創造したものをそのまま使うことにした。
私の光景を見てみんなが驚く。
「な、何それ!触れたものが銃弾に!?」
「お前・・・能力者なのか?」
ナミが驚き、ゾロが私に質問を投げかけた。
『私は『セカセカの実』の能力者。世界の理を操る創造と破壊の能力。これは右手の創造の力よ、材料があれば今まで触れたものなら全て創り上げることが出来る。ちなみに、初めて会った時の宝の地図もこの力だよ。』
私が説明すると、ナミが宝の地図を出す。
え、待って、ずっと身につけてたの・・・?
「だけど、これは何も無いところから手品みたいに出したじゃない。」
『何もないところからも創造出来る。でもそれには1度につき1日の寿命という代償を伴うの。使うたびに目の前に「マイナスライフ」が見えるんだ。』
ティリ戦の時に使ったので、遂にLIFE: −700になってしまった。あと少しで2年分だ。