第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
『"創造(クリエイト): マシンガン"』
「"揚げ物盛り合わせ(フリットアソルティ)"」
「そげキーング"火薬星(ガンパウダースター)"!!」
「"ストロング・ライト"!!」
私たち4人は、各々攻撃を繰り出し役人たちを蹴散らしていく。
その中で、フランキーの腕が伸びたことに私たちは驚きを隠せなかった。
「重量弾、撃て!」
敵の弾が飛んできて、私とサンジとそげキングは回避するが、フランキーはそれを身体で受け止めていた。
『銃が、効いてない!?』
フランキーは、車両内の椅子を軽々と持ち上げてそれを敵に投げつけた。
「おい、お前一体何なんだ!」
痺れを切らしたのか、サンジがフランキーに問いかける。
「あ?あぁ、俺は『改造人間(サイボーグ)』なのよ。」
「サイボーグ!?」
凄い、まさかサイボーグ人間がいるだなんて。
しかも実の能力ではなく自身でそれを作り上げた。
世界の広さに単純に驚く。
「いだー!何してんだ、てめェ!」
ただし背面は弱点らしく、そげキングの好奇心で刺した針がフランキーに効いていた。
しかも、お腹をパカリと開けるとコーラまで出てきた。
『え、凄い!』
「お!そりゃいいな!」
「すげー!暑い日最高だ!」
ここが戦場とは思えないほどの呑気な会話。
だけれど、普通に凄くて感心してしまった。
「ーーって言ってる場合かてめェら!」
そんなところでサンジのノリツッコミが入る。
第5車両の敵は全て倒していた。
『ちょっとやることがあるから、3人とも先に行ってて。』
「ん?あぁ、わかったよクレアちゃん。」
5車両目に敵がいないため襲撃される心配がないからか、少しの時間の単独行動を許される。
3人は第4車両へ進んでいった。
創造は材料がなければ代償を伴う。
だから、今ここにある材料でいくつかの武器を作っておきたい。
この先、もっと強い敵がいるだろうから。
『創造:アサルトライフル』
勿論、銃も創造には知識が必要だ。
しかし銃関連の知識なら持ち合わせているため、船とは異なり機能も兼ね備えたものを創造することが出来るのだ。