第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
「じゃあなってお前、どこにも逃げ場はねェぞ!」
フランキーが声をかけるも、特に応答もせずウソップは歩いていく。
「・・・いいよ、ほっとけ。」
サンジはウソップと反対の方向へ歩き出した。
「イジはりやがって。」
フランキーも一言呟いてから、サンジに続いて歩き出した。
私はウソップの方をジッと見つめた後、成す術がないためサンジの後に続いた。
「あ!!見つけた・・・。」
「わ、しまった。」
突如、列車の端から現れた海兵に私たちは驚き足を止める。
やばい、このままだと他の海兵を呼ばれて面倒なことになる。
「"メタリック・スター"!!!」
「うわァ!!」
私が、銃を創造しようとしたところで誰かが海兵を攻撃して、海兵はそのまま海に落ちる。
「誰だ!!」
私たちは、攻撃があった方が後方であったため、勢いよく後ろを振り返る。
「話は全て彼から聞いたよ。お嬢さんを一人・・・助けたいそうだね。」
その男はバサバサとマントを翻している。暗くてよく見えない。
「そんな君たちに手を貸すのに理由はいらない、私も共に戦おう!」
目を凝らしてよく見ると、その男は仮面を被り腕を組んで仁王立ちをしていた。
「私の名は、"そげキング"!!」
・・・ウソップじゃん。
見た目もウソップが仮面とマントを羽織っただけだし、声も一緒だし・・・。
「何やってんだ、あいつ。」
「まァ、気持ちを汲んでやれよ。」
吐き捨てるように言うサンジに、フランキーが宥めるように言葉をかけた。
「おい、こっち来い!!」
「あ、はい。」
よく分からない歌を歌うウソッ・・・そげキングにフランキーが声をかけると、大人しく歌をやめこちらに歩いてくる。
「よし!じゃあ、ロビンちゃん奪回作戦を決行する!」
4人が揃ったところで、サンジが作戦内容を話し始めた。