第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
ウソップ、フランキーの縄を解いた後、私たちは見つからない為にも車両の屋根の上にいた。
風や雨がとてつもなく、私は吹き飛ばされてしまいそうで必死に屋根にしがみつく。
サンジはナミに電伝虫で連絡をし、ウソップはちょうど風に飛ばされそうになっていてフランキーがそれを捕まえていた。
『ウソップ!ちゃんと捕まってないと危ないよ!!』
「お、おう!あぶねぇあぶねぇ。」
フランキーのお陰で命拾いしたウソップは、サンジの前に座って息をついた。
フランキーは、風や雨を物ともせずに立っていた。
強い。
私もサンジのところまでようやくたどり着く。
【もしもし、サンジ君!!】
ナミの声が聞こえた。
向こう側はとても賑やかで悲鳴やら何やらが聞こえてくる。
一体どんな状況にあると言うのだろう。
ナミはロビンの行動の理由とナミたちのの状況を話してくれた。
それを聞いただけでも、なんとなく事の次第はわかった。
・・・私はこの騒動の中にいてもいいのだろうか。
私なんて完全に部外者だというのに。
【サンジーっ!そっちどうだ!?】
悶々と考えているとルフィの声が聞こえる。
『ルフィ。』
【・・・ん?その声はクレアか?】
私が名前を呟いた為に、ルフィが私の存在に気づく。
【おい、何でお前がそこにいんだ。】
【クレア!?そこに居たら危ないわよ!!】
ゾロの低い声と、ナミが私を心配する声も聞こえた。
『私、何も関係ないかもしれないけど・・・友達としてみんなの力になりたいの。』
【・・・クレア、お前いい奴だな!!】
私の言葉にルフィは、にししと笑いながらそう言った。
邪魔だ、と言われるかと思った。関係ないから引っ込んでろと。
だれけど、これは私の協力体制を受け入れてくれたってことで合ってる??
それからルフィは「ロビンは!?」と問いかけてきた。
「ロビンちゃんは・・・まだ捕まったままだ。ナミさんから今事情を聞いたとこさ・・・全部聞いた。」
【そうか・・・。】
サンジの問いの答えに、ルフィは一言呟き少し沈黙する。
それから
【いいぞ、暴れても。】
と、強くはっきりと口にした。