第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
「"首肉フリット"!!」
サンジの蹴りで敵が天井に突き刺さる。
それから私が最後の敵にズガン!と一発お見舞いし、第6車両を一掃する事が出来た。
「サンジ!!それにクレアまで・・・お前らなんで"海列車"にいるんだ!?」
ウソップが私とサンジを見て声を上げる。
「そりゃあ・・・こっちが聞きてェよ、そこの・・・あー名前など存じませんがそこのキミ。」
「わっざとらしいな、てめーコノ。」
相変わらずなやりとりに、私はなんだかクスリとしてしまう。
サンジはキョロキョロと部屋を見回してから嬉しそうな顔で棚へ寄って行く。
「おお!あったあった電伝虫。」
サンジはどうやら電伝虫を探していたようだ。
嬉しそうにこれでナミと連絡が取れると喜んでいた。
その前にペラペラと蛇足なことを話していたが、それはどうでもいいかと途中から私は聞き流していた。
「お前ら・・・つまり海賊仲間か・・・。」
「「元な。」」
『私は友達です。』
ウソップとともに囚われていた人の言葉に、サンジとウソップは声を合わせて答え、私も私でその言葉を否定した。
「誰だてめェは。」
サンジが、私も疑問に思っていたことを口にしてくれる。
「おれァ、ウォーターセブンの裏の顔!"解体屋"フランキーだ。」
「てめェがフランキーか!クソ野郎!!よくもあんときゃウチの長っ鼻をえらい目に!!何枚にオロされてェんだコラァ!!!」
フランキーが自己紹介するや否や、サンジはフランキーをゲシゲシと蹴りつけた。
一体2人の間にどんな因縁があったのだろう。
そんな2人をウソップが仲裁するも「そうだ、メリー号は・・・。」と呟き、しゅんとしてしまった。
「おいおい待て、今しんみりしてる時か。とにかくお兄ちゃん頼む、縄を解いてくれ。」
フランキーがサンジに頼むが、サンジはフランキーをギッと睨んだ。
「誰がてめェの縄を解くか、一生捕まってろタコ。」
「てんめェ、人が下手に出てりゃいい気になりやがって。」
言い争いを始めた2人に、私は「はぁ」とため息を吐いて頭を抱えた。