第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
「しかしここは、めちゃくちゃ濡れるな・・・一服もできやしねェ。」
しばらく列車に乗っているが、荒れ狂う波や嵐によって私とサンジはびしょ濡れになっていた。
「クレアちゃんは大丈夫かい?」
『ええ、大丈夫。』
「さて、どうやってこっそり中に潜入しようか。」
そうサンジが言った直後に
「いやァ、外はすごい嵐・・・。」
という声と共にガチャリとドアが開いた。
サンジと男の目が合う。
「"首肉シュート"ォ!!!」
「ブはァ!!!」
サンジの反射的な攻撃により男は車内に飛んだいった。
それを見た列車内の人たちがこちらに銃を向ける。
「誰だ貴様らァ!!!」
『「ぎゃ〜〜〜〜〜ーっ!!」』
私とサンジは大声を上げる。
私は、やばい!と嵐にさらされながら最後尾の陰に身を潜めた。
少し経ってから中を覗くと、1番強そうな相手をサンジは倒していた。懸賞金が掛かっていないサンジですらこの強さ。7人という少数の麦わらの一味だけれど一人一人の戦闘能力が異常に高いのか。
ただ、サンジは強そうな相手を倒したといえどまだ数多くの敵に囲まれていた。
ここで私が隠れて逃げていたら何の助けにもならない。
私は何のためにここにいるの?
助けるためでしょ!!!
私は自身を鼓舞して、バッと列車内に入る。
列車内に落ちていた金属質のものを材料に、私は銃と弾を創造する。
ズガガガン!と連射し、後方の敵何人かに数発お見舞いする。
『サンジ、後ろは任せて!』
「よし、頼んだ!」
後方にいる役人たちがこちらに銃を向けている。
バンバンと打たれたところで、落ちているものを材料に創造して壁を作る。
「な、なんだ!?」
突然現れたものに役人たちは混乱した。
その隙をついて、銃を材料にマシンガンを創造してパラパラと打っていく。
後ろに気配を感じたので、創造でショットガンに変えズガン!と打ち込んだ。
サンジの方を見ると最後の1人を倒しているところだった。
私の3倍は敵を倒している、本当に強い。
「凄いな、クレアちゃん!」
私は、嫌味かよ・・・と思いながら、次の車両に歩みを進めた。