第11章 過去の傷跡
「「「すっげェ~!!!」」」
ソフィアさんに案内してもらい、宿泊する部屋にたどり着く。
中はとても広く、豪華絢爛で感嘆の声が出るほどだった。
ルフィ、ウソップ、チョッパーはふかふかなベットに飛び込んでいき、綺麗に整えられたそれを一瞬でぐしゃぐしゃにした。
「レストランやバー、大浴場なども御座いますのでどうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。」
ソフィアさんは、部屋のカードキーを近くにいたナミに手渡すとぺこりと礼をして部屋を出て行った。
「レストランだってよ! おれ、腹減ったな~。」
ご飯関連のワードに真っ先に反応したのはルフィだった。
「レディたち、俺と一緒にバーで甘いひとときを「過ごしません。」
サンジが私とナミ、ロビン3人の目の前に瞬時に移動してきて膝をついて言葉を紡いだが、言葉の途中で容赦のないナミがばさりとお断りを入れた。
「最優先はお風呂だわ。」
大浴場、というワードを聞いたときナミが嬉しそうな顔を浮かべていたので、絶対に彼女はそこに行くだろうと予測していたが、見事的中したようだ。
「ん~、この”ぷれいぐらうんど”って何だ??」
チョッパーがどこから持ってきたのか、館内図をじっと見つめながら首をかしげる。
「小さい遊園地みたいな感じじゃねェか?」
「えー! おれ行ってみたいなぁ!」
ウソップの回答に、チョッパーはきらきらと瞳を輝かせる。おそらくは、その瞳を向けられたウソップが一緒に付いて行ってあげるのだろう。
私は、チョッパーから館内図を受け取ってじっと見てみる。
部屋がたくさんあり、ソフィアさんの言っていたレストランやバー、大浴場を見つける。驚くことにそれらは一つではなくいくつか併設されていた。
それ以外にも遊び場や中庭、屋上展望台など様々な場所を発見したが、何より目を引いたのは展示室だった。
もしかしたら叔父さんの絵があるのではないか、そんな期待に胸を躍らせた。