第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
政府の役人や海兵たちが全員列車に入ったタイミングで私は物陰から出て駅の入り口に出る。
私と同じタイミングで入り口に出てくる金髪が視界に入った。
「クレアちゃん!?」
名前を呼ばれ、その人物を見て私を目を見開いた。
『サンジ!?』
その人物はサンジで、彼は私を見てとても驚いていた。
聞かずとも何故ここにいるのか、と訴えているようだった。
【"高潮"接近中につき予定を繰り上げ、まもなく出航致します。】
「クソ・・・もう出ちまうのか・・・!!」
アナウンスを聞いて、サンジが呟く。
ヤバい、早く列車に飛び乗らないと。
私が駆け出すと同じタイミングでサンジも列車の方に向かって駆け出した。
「何してんだクレアちゃん、危ないから街に戻った方がいい!」
『ご忠告どうも。』
私はサンジの言葉に耳を貸さず、列車へ向かって走る。
サンジは突如くるりと逆に走り出した。
『何してるのサンジ、乗り遅れるよ!』
「ナミさんたちに伝言を書くんだ!」
あああ、どうしよう。
とにかく列車には乗らないと。
列車の近くには駅員がいる。
私は最後尾に1番近い物陰に隠れてタイミングを伺うことにした。