第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
夜になり、私は最終便に乗るためにブルーステーションの物陰に隠れていた。
アクア・ラグナが近づいている影響か風がとても強く、胸あたりまである銀色の髪が吹かれて顔に纏わり付いてくる。
【午後11時発、エニエス・ロビー行き最終便。水位上昇中につきご乗船は駅2階よりーーー】
アナウンスが流れた。
ブルーステーション入り口には政府の役人や海兵がぞろぞろといる。その光景を見て、一般市民のための列車ではないのだと理解出来た。
『え・・・ロビン・・・。』
役人や海兵の中にロビンの姿が見えて、私は目を丸くした。
ルフィが昼にガレーラカンパニーの人たちと交戦していた際に、ロビンが市長を襲撃したという話があったが、そのために捕まっているのだろうか。
しかし、捕らえられているというのに抵抗も逃げようという素振りもない。
何かがおかしいような気がする。
「放せ、チキショー!放せー!!!」
声が聞こえたのでそちらを見る。
「おれをどこへ連れてく気だ!!!てめェら絶対許さねェからな!!!」
ウソップも囚われていて、列車へと連行されている。
ウソップは手配書が出ていなかった。
顔が割れていないハズなのに、どうしてウソップまで・・・?
とにかく、出航直前のタイミングで列車に乗り込もう。