第10章 海中の愛言葉(魚人島編)
スルメがしらほしを守ってくれているので、安心して戦える。
さて、今度は何の弾を試そうか…というところで何だか騒がしさを感じて目を向ける。
すると、何やらフランキーがロボを作り上げていた。
ルフィやウソップ、チョッパーはとっても興奮しているけど…うーん、私にはその良さがよく分からないわ。
「この野郎!」
背後から敵が襲いかかってくる。
私は瞬時に持っている銃をマシンガンに変えてズガガガガッ!と撃ち込んだ。
それにしても、この人数はキリが無いなぁ。
「クラーケン、良くぞしらほしを捕まえた!そのまま握りつぶせ!」
ホーディのスルメへかける声が聞こえた。
「北極で平和に暮らすお前の兄弟…その居場所はわかってる、おれ達ならいつでも容易く殺しに行けるんだぜ!伝説の種だ、死体でも高く売れるだろうな!それが望みなら、このままおれを裏切るが良い!人間の情に流され浮かれてんじゃねェぞ、バケモノ!」
…スルメは兄弟を人質に取られて脅されていたんだ。
許せない、そんな卑怯な真似をするなんて…。
スルメはしらほしを握り潰そうと力を入れる。
しらほしはそれに対して苦しそうな声を上げた。
「兄弟を守るためにお前…あいつの言いなりになってたのか。守りてェよな〜、弟か?…兄ちゃんか?ししし!それ、おれにも守らせてくれよ!」
ルフィがスルメに声をかける。
あぁ、なんてルフィらしいんだろう。
私たちの船長は、本当に誇らしい。
それにしてもムカつくわ。
『マシンガン:小型弾(マイクロショット)!』
ストレスを発散するように、私は銃を打ち込んでいく。
小型弾が炸裂し、あたりで爆発音が鳴る。
まだまだ、こんなのじゃ私の気はおさまらない。
そう思っていると急に広場が暗くなった。
『な、なにこれ!!』
巨大な船が落ちてきて、島のシャボンを突き破ろうとしている。
絶体絶命だ!