第10章 海中の愛言葉(魚人島編)
敵が一斉に攻撃を始める。
『新技、お披露目するぞ〜!』
叔父さんの手記の中にあった特殊な弾の製造方法、そして私自身が2年間で編み出したもの…たくさん準備をしてきた。
ここで暴れてやろうじゃないか!
『創造: アサルトライフル』
マシンガンを創造の力でアサルトライフルに変えて、そこからこちらに向かってくる敵に狙いを定める。
『"アサルトライフル : ペイント弾(ショット)"』
ズガガガガ!弾を打ち、敵に当たったところで弾は破裂して色をつけた。
「ぐえ!なんだこれ!」
ペイント弾を受けて敵は慌てるが、ただ色がついただけだと分かると「子供騙しなことを!」と激昂して再び向かってくる。
『ここからが、本番!創造:2丁拳銃!』
今度はアサルトライフルを2丁拳銃に変えて、それを持ったまま敵に向かって走る。
『火傷にご注意を。"2丁拳銃 : 火炎放射器"!』
ぴょん!とジャンプをして敵を越える際に2丁拳銃で火を放つ。
ペイント弾はただの色をつける為のものではない、あれは燃料なのだ。それに火がついたら、あとは燃え盛るだけ。
『焼き魚、いっちょ上がり〜♪』
そう言ってから、あ…しらほしやジンベエが聞いたらいい気がしないか、と反省する。
みんなも敵をバタバタとなぎ倒していた。
流石だ…前から強かったけどこの2年でもっと強くなってる。
「クラーケン!広場へ出ろ!」
ホーディの言葉で、塀の外からクラーケンが現れた。
…スルメだ!!
ビクビクと怯えていて、私たちが会った時のスルメとはまるで大違いだ。
「あ!おいスルメ〜、おれだよ!のせてくれー!お前一度ウチのペットになった友達だろ!」
ルフィがスルメに笑顔で駆け寄ると、スルメはルフィを乗せて「ししし」と笑いながら暴れ出した。
さすが麦わらの一味のペット!
ばったばったと敵を倒していた。