• テキストサイズ

【ONE PIECE】今日も剣士に愛される

第10章 海中の愛言葉(魚人島編)



「使えねェ男だったぜ、バンダー・デッケン!」

ホーディがボコンと瓦礫を吹き飛ばして立ち上がった。

「まんまと引っかかった様だ、ジンベエ!あんたが大人しく捕まってる時点で気づくべきだった。人間たちと仲が良いんだなァ!お前みたいな奴が俺は1番嫌いなんだよ!」

ホーディがジンベエに吠える。
それに対してジンベエは言葉に耳を傾けていた。

ホーディのジンベエへの怒りは、魚人街で共に育ったフィッシャー・タイガーと弟分であるアーロンが人間に討たれたというのに、その人間と肩を組んだことだった。

そしてホーディは、この島の王になり全てを変えて"恐怖の海底王国"を創り上げる気でいるのだ。

「世界中の人間共を海底に引きずり下ろし、奴隷にしてやる!やがて魚人族に逆らうものはいなくなる!海賊の世界も同じだ!みろ、この腕に覚えのある海賊たちの姿、これがお前たちの未来だ"麦わら"!俺こそが真の"海賊王"に相応しい!」

ホーディの海賊王という言葉にルフィが反応を示す。
ルフィはいつも殊更、他人が海賊王になることを許さない。

「ジャハハハ!吹けば飛ぶようなたった10人の海賊に何が出来る!こっちは10万人だぞ、やっちまえ!"新魚人海賊団"!」

ホーディの掛け声に大勢が「うおおおお!」と声を上げた。
うるさくて鼓膜が破れそうだ。

「こっちが10人、1人頭1万人か…。」

サンジがボソリと呟く。
それを聞いて1万人かぁ、何だか途方もない数だなぁと私は遠い目をしてしまう。

「数いりゃ良いってもんじゃねェだろ…海軍の精鋭でもあるまいし。」

ゾロの意見にもかなり賛成だ。
手応えのない弱い者たちが何人集まっても所詮は同じ。

全員、蜂の巣にしてやるだけだ。
/ 283ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp