第10章 海中の愛言葉(魚人島編)
魚人島において一目置かれる存在のジンベエが我々に助けを乞えば、魚人たちは私たちを応援する。
そういう算段で、この作戦は決行することとなった。
現在、私とサンジ、チョッパー、フランキーはサニー号に乗り込みゾロとウソップ、ブルックを救出するために出発しようとしている。
ルフィとナミ、ロビンはまた別行動。
「さぁて、どっから突撃するか。」
『決まってるじゃない、真正面から突撃よ!』
サンジの言葉に私はすぐに策を提案する。
迷ってる暇などない、向かってくる敵は蹴散らすのみ!
何故だが上手くいくような気がしているのだ。
この自信は一体どこから来ているのか、私にも良くわかっていない。
「えー!真正面からなんて危なくないかっ!?」
私の言葉に驚きの声をあげるチョッパー。
『だけど、こそこそ慎重に動いてる場合じゃないでしょ?一刻も早く3人を救出してルフィたちと合流すべきよ。』
反論すると、チョッパーはう〜んと悩み始めた。
言いたいことはよくわかる、私だっていつもだったらこんな大胆なことは言わない。
だけど、刻一刻と水は部屋の中に溜まっていく。
ブルックは能力者だ、特に水に対しては弱い。
「大胆なクレアちゃんも最高だぜ〜ッ!」
『サンジ、うるさい。』
隣でサンジが大声を出すので冷静に対処する。
「アーオ!とにかく城の方は向かおうぜ、考えるのはそっからだ!」
フランキーがそう言いながら船を発進させる。
救出作戦、開始だ!