第10章 海中の愛言葉(魚人島編)
「ヒーロー?嫌だ!」
ジンベエの言葉にルフィは即答で拒否をした。
どうやらルフィの解釈だとヒーローになったら自分の肉を分け与えないといけないから嫌らしい。
何だ、その謎理論は。
「じゃあ、肉は食わせてやるから言う通りにせい!」
「わかった。」
それでええんかい!!!
もう、ルフィの頭の中は本当によくわからないわ。
ともかく、2人の諍いが終わったのならそれはそれで良しとしよう。
「簡潔に言えば、わしがお前さんに助けを求める。それを助けてくれたらええ。」
それだけ聞けばとっても簡単そうだ。
「まず、わしとメガロがわざとあいつらに捕まり広場へ侵入する!その間メガロの"腹の中"からこっそり抜け出し、敵の持つ"天龍人の書状""国王の錠の鍵"これらを盗み出すんじゃ!」
サラッとメガロの腹の中って言いましたけど、当のメガロはすっごい驚いているわよ…?
盗みに関してはナミとロビンが名乗り出た。
勿論、ナミの得意分野なのだからここでしゃしゃり出る必要はない。
「よし…王を解放出来たらわしがルフィくんに助けを乞う。メガロの"腹の中から"ルフィ君が堂々と現れれば、わしら全員共謀者であることがわかる。」
あの…当のメガロ汗吹き出てますけど…ちゃんと許可取ってる?
「姫さまは広場の外の八方安全な場所に待機しており、"書状"を受け取り解放した王達と共に逃げてくれ。」
なるほど、だいぶ作戦について見えてきたぞ。
「一方それ以外の者たちは今すぐに竜宮城は急ぎ仲間救出。」
私は救出チームということね。
ジンベエの言葉にコクリと頷く。
それで、肝心な作戦は?
「全員揃ったら広場へ急行してくれ、竜宮城の仲間救出の方法についてじゃが…何とかしてくれ。」
「雑か!こっちの作戦!!」
サンジがくわッとジンベエに噛み付く。
私自身も頭を押さえて悩み始める。
あまりの適当さにどう救出すべきか悩まずにはいられない!!