第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
ブルーステーションに着くと、ちょうど昼の便セント・ポプラ行き午後1時が出発するところだった。
【乗車の方は乗車券と顔の2点をご用意下さい。】
アナウンスでそのように流れており、私は顔?と不思議に思った。そういえば街中でも仮面を被っている人が何人かいたような気がする。
【乗車の際は、仮面の着用を認めていません。麦わらの一味の捜査にご協力ください。】
なるほど、ルフィたちが万一にも仮面を被って乗車しないようにということか。
幸いにも、私がルフィたちと関わりがあるということは知られていないからその点はクリアしている。
問題は乗車券だ・・・買う金が無い。
いや、あるにはあるのだがそうすると船を買うことが遠ざかる上に、当面の生活費が足りなくなる。
他にも列車の時間はあるのかと時刻表を見てみると、午後11時にエニエス・ロビー行きがあるようだった。
【昼の便、セント・ポプラ行き出発致します。】
そうこう考えているうちに、列車が出発してしまった。
これで私には夜の便に乗るしかないわけだ。
まぁ、最悪ウォーターセブンの高台に避難するとしよう。
夜の便に乗るには乗車券を用意しなければならない。
チケットを少しの間でも手にすることが出来れば、創造でチケットを作り出すことが出来るのだが・・・。
いいや、そんな面倒なことする必要はない。
ピンと頭に思いついたことに私はニヤリとする。
忍びこんで仕舞えばいいのだ。