第10章 海中の愛言葉(魚人島編)
フランキー曰く、どうやらロビンはサンゴの森へ1人で探し物に行ったらしい。
さてさて、私も翠藻探したいくか〜と思っていたら「ルフィ君!」と大きな声が聞こえた。
それに対してルフィは「ジンベエ!」と嬉しそうにしていた。
ジンベエ…なんか聞いたことあるな、なんだっけ?
「ジンベエ親分様!」
「やあー、しらほし姫もご一緒とは、ご無沙汰しており…しらほし姫ェ〜ッ!?」
ジンベエがとてつもなく驚いた顔をする。
それから、次いで下されたハチを見て「ハチィ〜ッ!?」と声を上げていた。怪我をしていることや、そもそも魚人島にいることに驚いていた。
「あぁ〜、マーメイドプリンセス!」
今度はサンジだ。
2年前のような女性への接し方でしらほしへと口説き文句を投げかける。ふむ、どうやら鼻血も出さないし治ったらしい。
「クレアちゅあ〜ん!」
『い、いいよ、こっちには来なくて。』
今度はこっちへと近寄ってくるので、私は両手でガードしてサンジを拒否する。
どう転んでもサンジはめんどくさいんだから。
そう思っていると、ルフィが突然動き始めるドカァンと飛んできた武器を撃ち落とした。
「またか、あの後何十回めだ。しつこい奴だなぁ。」
かなりの頻度で攻撃は繰り返されている。
「そらみろ、なぜ姫様をここに連れて来たんじゃ、ルフィくん!」
ジンベエの心配もよくわかる。
私もここへくる途中の止め処ない攻撃に城の中へいた方が確実に安全だと確信したのだから。
「大丈夫だよ、おれがいるもんな!」
「はいっ!」
ジンベエはその様子にのんきだと称する。
だけれど、しらほしはルフィのことを何故だかとても信用していて、実際にルフィは強くて信用できる奴だということが私を安心させているのだった。