第9章 再会(2年後編)
「おれの"銃乱打(ガトリング)"にかかりゃ、あんな魚の群れ全部獲れるぞ!」
「じゃあ、どっちが獲れるか勝負しようじゃねェか。」
ルフィとゾロがそう言いながら外に向かって構える。
それを聞いたウソップとチョッパーは戦慄の表情をして、2人をボコッ!と殴りつけた。
「"多数の穴"はダメだっつったろうが!」
「しばき倒すぞお前ら、二度とすんな!!」
もうしばき倒してるけどね。
そして、ウソップは「ハチが案内してくれるから安全に行けると思ったのに。」とメソメソして、チョッパーはルフィが持ってきたお弁当に既に気移りしていた。
『この中全部お弁当なの?大きすぎじゃない・・・?』
ルフィの身体より数倍大きなリュックを見て私が言う。
「おう!うめェもんが一杯入ってんだ!」
ルフィがウキウキしながらそれを開けようとしたところで、フランキーから「話しておかなければならないことがある」と告げられた。
全員がそちらに耳を傾ける。
ルフィ、ウソップ、チョッパーは何だかロボに期待してるけれど。
「本当は海底への案内を買って出てくれたハチだが、あいつはシャボンディで大ケガを負い、魚人島で今"療養中"って話だ。」
ハチが大けが・・・どうやら話を聞いているとデュバルも大怪我を負っているようだった。
私たちの船が海軍にバレて、それを守るために1年程前に激しい戦いになり負傷したようだ。
彼らには感謝しかない、おかげで私たちは今こうして冒険を続けることが出来ている。
「え!?じゃあ、そこから今日まで船が無事だったのは?」
私が思っていたことをウソップが問いかけた。
「戦士がもう1人いたからだ・・・2年前俺たちを散り散りにすっ飛ばした張本人、"王下七武海"の大男、バーソロミュー・くまだ。」
ルフィがドンと広げた弁当にみんなが手をつけながら驚く。
「数日前、俺がサニー号についた時ァ目を疑った・・・サニー号には傷一つ付かなかった。」