第9章 再会(2年後編)
「ルフィ!ゾロ、サンジ〜!」
チョッパーが大きな鳥で3人をここまで連れて来たようだ。
みんなが3人に向かって声をかける。
「おーい!」
ナミが3人に手を振ると、フバァと鼻血を出しながらサンジが飛んだ。
『えええ!サンジ!?』
船の上は完全にカオスだった。
フランキーのロボ具合にルフィは目を輝かせ、ナミがそれは後にしてくれと頼んでいる。
サンジは鼻血によって大出血しウソップはチョッパーに助けを求めるがチョッパーは鳥に別れを告げていた。
それを眺めてブルックは優雅にお茶を飲む。
でも、何だか帰ってきたんだっていう実感が湧いてきた。
「うわっ!」
ドゴォン!と大砲が撃ち込まれる。
反撃するか、と焦ったところで「"虜の矢"(スレイブ・アロー)!」という声とともに弾に矢が刺さり石化した。
『なに、あれ。』
蛇?なのか、2匹船を引いている。
「あれは、九蛇のマーク・・・。」
「くじゃ?」
ロビンの呟きにナミが反応する。
「七武海"海賊女帝"の統べる屈強な女人海賊団よ。」
ジッと目を凝らすと確かに女性ばっかり乗っている気がする。
「"七武海"!?何じゃ、あの絶世の美女は!」
ウソップは望遠鏡で海賊女帝を見て驚き、サンジに至っては石のように固まった。
「お!ハンコックたちだ!」
「え?」
ルフィはどうやら彼女たちを知っているようだった。
「助かった!今のうちに出航だ!」
「あの"七武海"と知り合いなの?」
「あぁ、おれ"女ヶ島"に飛ばされたからみんな友達なんだ。」
ナミからの問いかけに答えたルフィの言葉によると、どうやら彼女たちはルフィが飛ばされた先で出会った人たちのようだ。
それにしても女ヶ島なんてあるのか、世界は広いな。