第9章 再会(2年後編)
「追われてるのか?」
アルテ島の島民の1人が私に問いかける。
『そう、みたいです、あはは。』
私がそう答えると、島の人たちは顔を見合わせコクリと頷いた。
「ここは俺たちがどうにかするから、クレアちゃんは先を急ぎな!」
『え!そんなご迷惑はかけられないです!』
「何言ってんだ!お前も大事な島民なんだから、捕まったら承知しねぇぞ!」
私はオロオロするが、ここは彼らに頼ろうと意を決めてコクリと頷いた。
「また、いつでも帰ってこいよな。」
『ありがとうございます!』
私はダッと走り出す。
海軍たちがこちらの方へ駆けてくるのが見えた。
「海軍の方々、どうにか手伝ってはくれねぇか。アルテ島の美術品が荒くれものに狙われて中々進めねぇんだ。」
島の人たちは、美術品を使って足止めをしてくれているようだ。
感謝しかない、旅が終わったら必ずアルテ島へ帰ろう。
その時は、リノスも一緒に。
あぁ、船はどこだ。
ここは何番GRだ。
早く行かないと、早くみんなと合流しないと。
また置いていかれちゃう、1人はもう、嫌だ。
「あらー!?もしかしてクレアさんじゃないですか!?」
陽気な声が上空から聞こえる。
誰だかわかる、この声は・・・
『ブルック!』
「ヨホホホー!お久しぶりですね〜!」
ブルックはトビウオライダーズの人と一緒にトビウオに乗っていた。私を乗せる為に一度低空飛行してくれて、その隙に私は飛び移る。
「お元気そうで何よりです、あ、パンツ見せて貰ってもよろしいで『いやよ。』
ブルックの言葉に私は食い気味に拒否をする。
久々にあって開口一番それかよ、と少しプンスカしてしまう。
それから無事にサニー号について、ナミ、フランキー、ロビン、ウソップと合流した。