• テキストサイズ

【ONE PIECE】今日も剣士に愛される

第9章 再会(2年後編)



---Side ゾロ---

シャボンディ諸島についてからどれくらい経ったのか、俺は未だにサニー号を見つけられずにいた。

レイリーの元へはビブルカードを使って辿り着いたが、サニー号のある17番GRには一向に辿りつかない。

シャボンディ諸島、どんだけ広いんだ。

「こんなとこにあったのか。」

そうして今やっと、サニー号を見つけることが出来た。
もう誰か戻っているのか、それともまだ俺しか辿り着けていないのか。

『・・・ゾロ。』

声が聞こえた。
それは2年前の脳裏から離れない光景と同じものだ。

サニー号から視線を下に向けると、銀色の髪の少女がいた。ただそれは俺が知っているものよりも随分と短くなっていた。

「クレアか!どうしたその。」

髪、と俺が言い終わる前にクレアは俺に飛びついてきた。
俺は、それをギュッと抱きとめる。

『やっと、会えた!』

そう言いながら向けてくる顔は本当に嬉しそうで、2年間会いたいと、守りたいと思っていた姿がここにある。

それに、自身の身体に寄せられるクレアの感触から、随分と成長したらしい、と感じられた。

俺は、クレアのことを見下ろしながら、2年前最後に見た表情を思い浮かべる。もうあんな表情はさせない。
2年前と今の俺は遥かに違う。

俺はジッとクレアの顔を見つめる。
それに対して、クレアは小さく首を傾けた。

瞳の奥にある力強さ、だけれどどこか弱さも感じる。
そして今触れて、2年ぶりに再会して気がついた。

俺は、彼女に惹かれていたのだと。
/ 283ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp