第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
私は絶望的な金の無さに落胆しながら1番ドックに向かった。
到着し昨日の風景を描こうとその場所へ歩き出すと、人集りが出来ているのを見つけた。
なんだか騒がしいと思ったのはこれか。
その人の多さに一体何を囲っているのかと興味と疑問から人集りに寄る。ピョンピョンと飛び跳ねてみたりもするが、私の身長では飛び跳ねたところで大人達の向こう側を見ることは出来なかった。
きっと、何かのパフォーマンスでもやっているのだろう。
そう自己完結し、半ば諦めながらその場を去ることにした。
その時だった。
「お前ら、ロビンを知らねぇくせに勝手なこと言うなぁ!!!」
ルフィの声が聞こえた。
『通してくださいっ!』
ルフィの声とロビンという名前に反応して、私は無意識に人ごみをかき分けて人集りの2列目に辿り着いた。
人の間から様子を覗くと、ルフィに対して6人の男が囲っていた。
これは一体どういうことなのか。
『あの、これは一体・・・?』
「あぁ、麦わらの一味のロビンとかいうやつが市長のアイスバーグさんの襲撃の場にいたんだ。てことは、麦わらの一味が犯人だろ?それで、ガレーラカンパニーの人が捕まえようとしてくれてんだよ。」
私は事態を把握すべく隣の人に問いかけると、すぐに答えてくれた。
なるほど、そういうことなのか。
懸賞金の額のこともあり、今回のこともまさか本当なのではと思ってしまいそうになる。
だけれど、本当にルフィたちはその様なことをするのだろうか。