第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
「ゾロー!」
ルフィの声でそちらを見ると、ゾロが倒れていた。
スリラーバークでの一件でゾロは完全に回復していないんだ。
私は反射的にダッと飛び出していた。
あの時何があったか知っているのは私だけだ。
どう考えても戦える身体じゃない。
『ゾロ、無理しないで!』
「大丈夫だ。」
私が横たわるゾロに手を貸そうとするが、ゾロは私の手を跳ね除けた。
ドドドド!と音がして、隣をチョッパーが駆け抜けていったことに気がついた。
「"刻蹄 桜吹雪(ロゼオ・ミチェーリ)"!」
くまはチョッパーの攻撃によろめいたが、耐えて右手からチョッパーへビームを放とうとする。
「"ストロング・ハンマー"!」
フランキーがくまの右手を殴ったことで、ビームは逸れてマングローブに当たった。その隙にチョッパーはダッと逃げ去った。
「"フランキーボクシング"!」
それからフランキーはガンガンとくまを殴りつけるが、一発避けられたタイミングでくまは反撃しフランキーはぶっ飛んだ。
「"蜘蛛の華(スパイダーネット)"」
ロビンが機転を利かせ、フランキーが飛んだ先に能力でネットを張り、それはフランキーを受け止めた。
「肉弾の戦闘能力も半端じゃねェ!」
フランキーを殴った様子を見てウソップが声を上げた。
「ハイ、お気をつけて!行きますよ〜!"飛燕(スワロー)ボンナバン"!」
上空へジャンプし、上からブルックがくまに攻撃を与える。
しかし、くまの体の硬さにブルックの剣が突き刺さってしまった。
「あれ〜!止まっちゃいました!」
ブルックが慌てていると、上を向いたくまがパカリと口を開けた。
「必殺 "アトラス彗星"!」
ウソップがくまに打ち込んだおかげで、ブルックはどうにか難を逃れた。
「あれ!?あいつ・・・様子が変だぞ!」
チョッパーが言ったことでくまに注目すると、くまはシューと音を立てて動きを停止していた。
「何だ、今更爆弾が効くのか!?」
「一発口の中に入った!身体の中の何かがシュートしたんだ!身体は硬ェが肌から血も出る!おれと同じように体中を兵器で改造しただけの・・・元は生身の人間なんだ!」
ウソップの言葉にフランキーが返した答えでくまの弱点が浮き彫りになった。