第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
「なぁ・・・遊園地行かねぇか?」
「黙ってろ、テメェ!」
ルフィが、トンチンカンなこと言うので私たちは怒鳴ったがチョッパーとブルックは「いきたい」と欲のままに呟いた。
そりゃあ、私だって遊園地行きたい。
思えば遊園地なんて行ったことはなかった。
外から眺めたことも無く、物語の中だけの場所なのだと思ってしまっている自分が今もいる。
少なくともこの島を出る前に一度は遊園地に行ってみたいものだ。
だけれど、それは今ではない。
『さて、3日間どうするべきかなぁ。』
私が呟くとみんなが「うー・・・ん」と考え込み始めた。
「街の中を堂々となんて歩けるわけがないしね。」
ナミの言葉に、全員が頷く。
それならば、とウソップが「無法地帯に隠れるってのはどうだ?」と提案した。
「毎日賞金首たちを撃退すんのも骨が折れそうだ。」
サンジがウソップの提案に意を唱えた。
中々良い案は出てこない。
「だから遊園地に隠れようって。」
「遊ぶだろお前!派手に!」
しつこくルフィが提案するので、ウソップが大声で反論した。
「ん?」
私たちがやり取りをしていると、前方にザッと立ちはだかる影が見えた。
「誰だお前!」
ルフィがそう言った相手を見て私はハッとした。
『バーソロミュー・くま。』
私が呟いて、バッと戦闘態勢に入る。
スリラーバークでの出来事が昨日のことのように感じる。
「さがれ、ルフィ!そいつは七武海の1人だ!」
サンジがそう言うと「何で・・・みんな揃って知ってんだ!?」とルフィは疑問をぶつけた。
くまはルフィに手を向けている。
「その攻撃絶対受けるな!衝撃波だ!」
サンジが忠告した直後に、くまの手から衝撃波が放たれる。
ルフィはそれを避けたが、衝撃波から生まれた風が私たちを吹き飛ばしそうになって全員がグッと堪えた。
「うぉい、衝撃波って!」
「アレは・・・!」
「「ビームじゃーん!」」
ルフィとチョッパーは歓喜の声をあげてウソップに「喜んでる場合か、アホども!」と怒られていた。
本当にアホすぎて仕方がない、と私も呆れたようにため息をついた。