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【ONE PIECE】今日も剣士に愛される

第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)



「宝がどこにあるかなんて聞きたくねェ!宝があるかないかだって聞きたくねェ!何もわかんねェけど、みんなそうやって命懸けで海へ出てんだよ!ここでおっさんから何か教えて貰うんなら、おれは海賊をやめる!」

ルフィの言葉に私たちは全員目を丸くした。
そこまでの言葉が出るとは思っていなかったからだ。

「つまらねェ冒険なら、おれはしねェ!」

いや、それでこそルフィなのだ。私たちの船長だ。

それからウソップは慌てたように謝って、自分が「ワンピース について知ったら死ぬ病」なのだという奇怪な病気にかかったことにしていた。
それはさすがに無理があると思うけれど、私はくすりと笑ってしまった。

「やれるかキミに。"偉大なる航路"はまだまだ君らの想像を遥かに凌ぐぞ!敵も強い、君のこの強固な海を支配出来るか?」
「支配なんかしねェよ、この海で1番自由なやつが海賊王だ。」

レイリーさんはルフィの答えに納得したように「そうか」と呟いてニコリと笑った。

「船は41番GRだったか。私が勝手に行ってこよう、キミらどうするかね?島にもう"大将"が来ているかもしれんが。」

レイリーさんはスタスタと扉の方へ歩いていく。

「ここにいても迷惑がかかるから、じゃあどっかで・・・ショッピングでもする?」
『じゃあ、私は絵でも描きに行きたいなぁ。』
「ほのぼのライフかお前らァ!追われてんだ、身を隠すんだよアホめ!」

ナミの言葉に便乗して、私も自身の希望を口にするがウソップに的確に反論・・・いや正論を言われてしまった。

「そうだな、俺たちが一緒にいたらそこに追手が来るかもしれねェ。スムーズに作業して貰う為には、俺たちは逃げ回ってた方がいい。」

フランキーの意見に、私はただ絵を描く暇はないだろうなぁと内心呟いた。残念極まりない。

「じゃあ、俺達ァ適当にバラけて仕上がりの時間にそこへ集合で良いだろ。」
「計画的に集合とかてめェ、どの口が言うんだ。」

ゾロの発言に対するサンジの怒りは当たり前だ。
ゾロは麦わらの一味で一番の方向音痴なのだから。

『誰かゾロのお守りでもしてないと、集合するまでにひと月かかるんじゃない?』
「ぶっ殺すぞ。」

何だか久しぶりにゾロの「ぶっ殺す」を聞いたような気がする。
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