第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
「さて、状況も状況、船のコーティング依頼だったな。私も今の本職を果たすとしよう・・・。」
コーティングには随分とお金がかかるようだが、はっちんの友達だということでレイリーさんはそれをタダで請け負ってくれた。
何ともありがたいことだ。
「レイリーさん、質問が・・・"Dの意思"って、一体何?」
ロビンが唐突に立ち上がり、そしてレイリーさんに質問を投げかける。
ロビンは空島という、以前ルフィたちが旅をした場所で見つけたものについて尋ねたようだった。
「あなたたちは900年前に始まる"空白の100年"に世界に何が起きたか知っているの!?」
「・・・あぁ、知っている。」
正直、ロビンが一体何について問いかけているのか私にはさっぱりわからなかった。だけれど、それが何が凄いことなのだということだけは理解出来た。
「だがお嬢さん、慌ててはいけない。君たちの船で一歩ずつ進みなさい。我々もまた"オハラ"もまた少々急ぎすぎたのかもしれん。君たちに今ここで、歴史の全てを私が話しても、今の君らには何も出来やしない。ゆっくりと世界を見渡して、その後に導き出す答えが我々と同じとも限らない!それでも聞きたいというのなら、この世界の全てを今話そう。」
シン、と静寂が流れた。
私をジッとロビンを見つめて答えを待った。
「いいえ、やめとくわ。」
ロビンはそう答えるだろう、となぜか予測が出来た。
ただ、レイリーさんはロジャーが"万物"の声を聞けただけだということは伝えて、それが尚更私の頭をこんがらがせた。
何だか難しい話はよくわからない。
「あの、おっさん!俺も1コだけ聞きてェんだけど。」
今度は視線がウソップに向く。
「"ひとつなぎの大秘宝""ワンピース"ってのは本当に最後の島に。」
「ウソップ〜〜〜〜〜ッ!!!」
ウソップがレイリーさんに質問をしている途中に、ルフィが大声を上げてそれを静止させた。