第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
「えーっ!?海賊王の船にィ〜ッ!?」
ルフィが衝撃的に叫ぶ。
名前に聞き覚えがあったのは"シルバーズ・レイリー"がロジャー海賊団の副船長であったためであった。
叔父さんが、かつて海賊船に乗っていた話をしてくれた時に何度も名前が上がっていたために名前が記憶に残っていたのだ。
いつも絵を褒めてくれていた、とても強かった、船長が突飛だったから頼もしい副船長だった、など叔父さんの話してくれた内容といえば全てが肯定的なものであった。
ロビン以外の乗組員たちもみんな一様に驚きを隠せずにいた。
「何でそんな大物とタコが知り合いなんだ。」
冷静に問いかけるゾロに、ハチがレイリーの命の恩人であることをシャッキーとレイリーが告げた。
「しかしよ、ゴールド・ロジャーは22年前に処刑されたのに副船長のあんたは討ち首にならなかったのか・・・一味は海軍に捕まったんだろ?」
「捕まったのではない、ロジャーは自首したのだ。」
サンジの言葉をレイリーが否定する。
私は海賊王の船について、それほど詳しく叔父さんから聞いていたわけではなかった。
だから、ロジャーが自首したことも、公開処刑の日から4年も前から不治の病にかかっていたことも何もかもを知らなかった。
それから不治の病の苦しみを和らげることの出来る医師の名が上がった時にブルックやウソップなど何人かが反応を示した。
どうやら知り合いらしい。
「キミらが会ったということは、まだ元気でやっとるか!クジラを可愛がっていて・・・クロッカスは何やら探したい海賊団がいると乗船を承諾してくれたのだが。」
レイリーさんの言葉に、ブルックが感動している。
以前ブルックがクジラのことや灯台のことを話してくれた。
様々なことが繋がっているようだ。