第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
「さぁ、若旦那たち早く乗ってくれェ!」
トビウオライダーズたちは飛び去る準備を既に終え、私たちが到着する頃には後は飛び乗るだけという状態だった。
『よっ!』
私は1番近くにあったトビウオにピョン!と飛び乗る。
後ろにはチョッパーが乗ってきて、大きな姿なのでドン!と一瞬トビウオが揺れた。
私たちの乗るトビウオが飛び立ち、他の仲間たちの乗ったトビウオも飛んでいるのが確認できた。
『あー、やっぱりモフモフだねぇ。』
後ろのチョッパーにボフッともたれかかり、そのモフモフを堪能する。
「わっ、クレア!くすぐったいぞっ!」
大きくなっても声音はいつも通りで、相変わらず可愛いと感じる。
『はっちん大丈夫かなぁ・・・チョッパーなんで一緒のトビウオに乗らなかったの?』
「じゅ、重量オーバーになると思って・・・。」
そういってあからさまにションボリとするチョッパー。
まあ、その巨体でハチとレイリーさんと乗ったら沈みそうよね・・・。
そんな会話をしているうちに目的の場所に着いたため、一味の全員は素早くトビウオを降りた。
「じゃ、また!ホント気軽に呼んでくれよ!若旦那たちが無事魚人島へ出港出来るまで、俺たちが手足となるからよ!」
ばちん!と下手くそなウィンクを飛ばしながらデュバルが私たちにそう言った。
サンジは「もうウインクをやめてしまえ。」と一言正論を述べながらヒラヒラと手を振っていた。
一方、ルフィは何も気にせず明るく感謝の意を述べ手を振った。
それからデュバルはリュックをケイミーに渡して「さぁ行くぞ!"人生バラ色ライダーズ"!!」と掛け声を上げた。
そうしてトビウオライダーズは海を駆けて行った。
それを見届けてから私たちは急いでレイリーさんの示す店へと走り出す。階段の多さに登り切る頃には私はぜいぜいと息を切らしていた。
運動不足なのかしら。
「おいシャッキー、今帰ったぞ。」
レイリーさんが中に声をかけると女の人が1人出てきて、レイリーさんにおかえりを言って、それからはっちんを見て驚いていた。
ああ、早く治療をしなければ。