第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
呆けている暇なく海軍が突っ込んでくる。
「何ぼーっとしてんだ、道作るぞ!」
『あ・・・うん!』
ゾロの声に私はハッとする。
「立てるか?」とウソップが心配そうに手を差し伸べてくれたため、その手を取って起き上がる。
それから『ありがとう。』と感謝の意を述べた。
私は反撃開始だ!と意気揚々と向かってくる海軍に銃を向けズガガガガ!と弾を打ち込んだ。
いろんな方向を見ているとやけに目立つオレンジ色のモフモフが目に入った。何だかカンフーのようなものを披露しながら海軍を蹴散らしている。
何だ、あれ。
トラファルガー・ローに話しかけているあたりハートの海賊団の船員だろうか、随分変なものを連れているな。
そう思ったところでチラリとチョッパーを見て、自分も他人のことが言えないなと内心呟いた。
「観念しろ!」
そう叫びながら向かってくる海兵にドン!と一発お見舞いして、先へと進んでいく。
遠くでトビウオライダーズたちがロビンに助けられているのが見えた。彼らにも感謝しないと。
「じいさん、フランキー、先に行け!」
「おう、すまん。」
私とゾロ、ウソップ、チョッパーで道を開けたところに、はっちんとケイミー、パッパグを背負ったフランキーとレイリーさんが後方から向かってきた。
「おおお、どんだけいんだよ、しかし!」
『無限に湧いてくる、これじゃキリがない!』
倒しても倒しても湧いてくる彼らに再びトラウマが蘇る。
『・・・ゾンビの既視感が・・・。』
「やめろよ、クレア!」
私が口にすると、ウソップもそれを思い出したようで、ぶるりと身震いをしていた。
中心で戦闘を繰り広げていたルフィ、ブルック、サンジも合流して全員が揃った。
「"サンダーボルト・テンポ"!」
追いかけてくる海兵をナミが雷で攻撃し遮る。
『ナイス!』
私がそう声をかけると、ナミはパチリとウインクを返してくれた。