第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
「ありゃ商品じゃないか!どうやって檻から抜けて・・・。」
衛兵がそう声を上げているのが聞こえた。
巨人はわかるが、あの爺さんが商品??
爺さんが欲しいとは一体どういう要件・・・?
いや、そもそも只者ではないことが何となく伝わって来る。
「レ、レイリー。」
「え?コーティング屋か!?どっちが!?」
はっちんが名を呟き、それにチョッパーが反応する。
なるほど、巨人か爺さんのどちらかがコーティング屋というわけだ。
「おお!ハチじゃないか!久しぶりだ、何しとるこんなところで!その傷はどうした。」
回答は爺さんの方だと、間髪入れずに爺さんが話し始めたことで理解が出来た。
レイリー・・・?
どこかで聞いたような気がするけれど、一体どこだろう。
レイリーさんは周囲の状況を確認し、成程と呟いた。
「・・・まったく酷い目にあったな、ハチ。お前たちが助けてくれたのか・・・さて。」
ドン!と先程よりも強い威力・・・いや威圧のようなものを感じる。その瞬間に衛兵たちが全員ドサッと倒れた。
未だにビリビリと感じるものがある。
「え、え!?何で、何した今!?」
「何だこの爺さん。」
ウソップとサンジが言葉にするが、声を発していない者もこの状況に困惑しているのは一目瞭然だった。
ただ、椅子に悠々と座っている人たちは余裕そうだけれど。
あいつらも一体誰??
「その麦わら帽子は精悍なものによく似合う。会いたかったぞ、モンキー・D・ルフィ。」
レイリーさんはどうやらルフィを知っているようだった。
反面、ルフィはレイリーさんのことを知らないらしい。
あぁ、それにしても一体なぜ名前を聞いたことがあるのか。
うーん・・・と唸りながら考えてみるが一向に思い出せない。
深く考えている間にケイミーの首輪が「ピピピ」と音を鳴らす。
レイリーさんはそれに相対していて、チョッパーとパッパグ、ブルックはもうダメだと騒いでいた。
ヒュッと首輪が投げられ傍で爆発した。
一体どういう仕掛けなのだろうか。