第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
「どうせ、俺は海賊だったんだ・・・悪ィ事したから、その報いだ・・・。」
はっちんは、ハァハァと苦しそうに息をしている。
「ゴメンなぁ、ご、ごんな、つもりじゃなかったのになぁ。ナミに・・・ちょっとでも償いがしたくて、おめェらの役に立ちたかったんだけども・・・。」
その言葉を聞いて、ナミが口に手を当てて「ハチ」と小さく呟いた。
「やっぱり俺は昔から、何やってもドジだから・・・本当にドジだから・・・結局迷惑ばかりかけて、ごべんなぁ・・・。」
その言葉の後に、天竜人は「魚め〜!」とはっちんに再び銃を向けた。ルフィは、はっちんを庇うようにその前に出て天竜人を睨み、スタスタと近づいていく。
「やめろ、ムギ!おめェらもタダじゃ済まねェぞ!」
パッパグがそう叫ぶがルフィの足は止まらない。
周りもルフィの行動に驚きの声をあげていた。
そうだ、ルフィ、やってしまえ。
「お前もムカつくえ〜ッ!」
ドンドンと銃を撃つが、ルフィにそんなものは通用しない。
「ヴォゲアァ!」
ドゴォン!とルフィが天竜人を殴った音が響き、天竜人は血を吐きながら吹っ飛び、ガシャアン!客席を壊しながら倒れて動かなくなった。
「悪ィお前ら、コイツ殴ったら海軍の"大将"が軍艦引っ張って来んだって・・・。」
ルフィが私たちに向けてそう言った。
「お前がぶっ飛ばした所為で・・・斬り損ねた。」
ゾロは抜きかけた刀をキンッと鞘に戻した。
『私だって、蜂の巣にしてやろうと思ったけど、ナミが止めるから。』
「ごめんごめんっ!」
私がムスッとマシンガンを肩に背負いながら言うと、ナミは明るく言いながらはっちんの方に駆けて行った。
どうせルフィが殴るなら、私が蜂の巣にしたって良かったじゃないか。
「ハチ、しっかりして!」
「ニュ〜、お前ら・・・大変なことを。」
「・・・まー、ルフィだから仕方ないわ!」
ナミとはっちんの会話が聞こえて、そうか、ルフィだから許されるのかと何となく納得した。
「さて。」
「じゃー、やる事ァ決まって来たな。」
「舞台裏のどっかにあると思うよ、ケイミーの首輪の鍵!おれ、ハチの傷を診なきゃ、頼むよ!」
よし、ひと暴れしますか!