第7章 また会える日まで (シャボンディ諸島編)
「よし、突っ込め〜ッ!」
「い、良いのか、突っ込んで!?」
「良い!」
ルフィの言葉に戸惑ったトビウオライダーズの人がルフィに聞き返すが、ルフィは大きな声を出して了承した。
それからトビウオは一直線にオークション会場へ向かっていく。
「な、なんだ!?」
何が何だかわからないゾロは、この状況に困惑している。
いや、それにしても、突っ込むという言葉に私も理解が追いついていない。このまま会場に突撃するってこと?
それって・・・死ぬのでは?
そう思った瞬間に私はとてつもない焦りを覚えた。
『え、ちょ、待って!突っ込むって、え、ぎゃあああああッ!』
私が言葉を発している途中に、既に会場は目と鼻の先にあり私は悲鳴をあげ死を覚悟した。
もうダメだ、と目を瞑りながら隣のゾロにギュッと抱きつくとゾロが片腕で私を抱きとめた。
ドカァアアアン!という音がした。
「なんだお前、もっと上手く着陸しろよ!」
「出来るか、トビウオだぞ!おめーが突っ込めっつったんだろ!」
ルフィとトビウオライダーズの人の応酬が聞こえた。
目を開けるとチョッパーとサンジが見えて、良かった生きてる・・・と私はホッとした。
「だからとにかく乗れって言うがお前ら、サニー号に戻るのに何をそんなに急いでるんだよ・・・ここどこだ?」
ゾロがそう言いながらキョロキョロとしているのが私の頭上に見えた。
「ゾロとクレアも!?」
チョッパーの声にゾロが他の人の存在に気づいたようだ。
「おい、てめェ!なぁんでクレアちゃんを抱いてんだ!その手を離せッ!!」
サンジの怒声に私はハッとしてゾロから離れた。
ゾロはそこで私を抱きしめていたと気づいたようで、一瞬私を抱きしめていた手を見つめ、それからまた周りを見回し始めた。
周囲はこの騒動に一体誰なのかとざわついていた。
「あっ!ケイミー!探したぞ〜、よかった!」
ルフィは舞台上で水槽内で捕らえられているケイミーを見つけ走り出す。
「ちょっと待て麦わら、何する気だよ!」
それをはっちんが止めようとするがルフィは止まらず、腕をにゅっとだして4本の手で止めようとする。
すると、きゃああああ!と悲鳴が上がった。