第6章 海の上での賑やかな日々
『凄い、魚が矢印の形になって先導してる・・・。』
私は海を眺めながら、魚たちの様子に驚いていた。
ケイミーが魚たちと話をしたらしい。
人魚って凄いなぁ。
「うわ、来た!トビウオライダーズだ!」
「どこに!?何も見えねェぞ!」
パッパグの言葉に私たちは目を凝らすがどこにいるのか全くわからない。
「違うよ、海じゃなくて空!」
トビウオというだけあって海にいると思っていたが、パッと視線を上にあげるとそこにはトビウオに乗る人が見えた。
「うわぁ!魚が飛んでる!」
ドゴオオオン!と砲撃を受けるが間一髪で私たちはそれを回避した。
「危なかった、また来るぞ!」
「気をつけて、あのトビウオは海から出て五分は飛行できるの!」
なんだそれ、本当にトビウオなの??
突撃してくると思ったが、何故かトビウオライダーズはどこかへ消えていった。
「何か通信が入ってたみたいよ。撤退命令でも出たのでは?理由はわからないけど・・・。」
ロビンが消えたことに対して見解を述べる。
どう見ても攻撃態勢を取っていたし、何か仕掛けてきそうで怖い。
「乗ってみてェな、あのトビウオ!五分も飛ぶのか!」
そんな危機感をよそにはしゃぐルフィに、相変わらず呑気だなぁと呆れるが、その呑気さが羨ましくも感じる。
「とにかくこれから行く場所に、あのトビウオ達がいるんだな。先頭には準備が必要だな。まさか空から来るとは・・・。」
サンジの呟きに何か私の武器で使えるものはないかと考える。
『私の創造でロケットランチャーを創って応戦するよ。』
「それなら・・・大砲を甲板に出せねェか!?そしたら俺が撃ち落としてやんのに!」
「よしきた。」
私の言葉の後にウソップが提案をし、フランキーが請け負う。
これでトビウオ対策は万全だ。