第6章 海の上での賑やかな日々
夕方になり、サンジの作った夕飯を食べた私たちはお腹いっぱいでのんびりとしていた。
サンジはキッチンで片付けをしていて、チョッパーはそのお手伝いをしていた。
ブルックは食後の音楽を奏でて、ウソップとルフィはそれに合わせて騒いでいる。
ナミはお風呂に入りに行って、ロビンは紅茶を飲みながら本を読んでいた。
ゾロは食べたばかりだというのにトレーニングをしに行き、フランキーは飴玉の被害にあった場所はないかと、再び念入りにチェックをしにいった。
そして、私はというと動けるようになったので、スリラーバークの様子を思い出しながら描いている。
集中して絵を描いていると、気づくとダイニングから人が減っている。初めはナミがお風呂を上がったことでロビンが入りにいった。次は、ウソップとルフィが部屋に戻った。その後、サンジとチョッパー、ブルックが私の横でお茶を飲んでいたけれど、チョッパーが眠くなってウトウトしていたのでブルックが抱いて部屋に向かっていった。
サンジが1番最後で、朝ごはんの仕込みをしてから私にお茶を出してくれた。
「凄いな、スリラーバークの光景そのままだ。」
『ありがとう、サンジ。』
私のまだ未完成な絵を横から覗いて、サンジが褒めてくれる。
「明日の朝食も気合を入れて作るから寝坊しないようにな。おやすみ、クレアちゃん。」
『おやすみ。』
流石にサンジのご飯を食べ損ねるのは絶対やだ。
だけれど、この絵を仕上げてしまいたい。
一旦気分転換をするか、と私は席を立つ。
「いっ、たた。」
絵を描くことに集中しすぎていて身体が痛いことを忘れていた。
夜更かしなんてしていたら、治るものも治らないだろうなぁ・・・と思いながらも絵を描くことはやめられない。
いつか、ルフィたちとの冒険を絵でたくさんの人たちに伝えられたらいいなと思う。