第2章 私に出来ること (ウォーターセブン編)
私は、ルフィたちと別れてから造船所へ向かっていて、道を聴きながら進むと、1番ドックという場所へ着いた。
流石の私も小舟での航海は危ないということを学んだ。
特段大きくなくても良いが、航海が出来るほどの船を見つけなければならない。
聞いたところによると、造船会社はガレーラカンパニーといい、世界政府も御用達のものらしい。
『あの、すみません。』
1番ドックへ行くと、いかにも船大工そうな人たちが多くいて、そのうちの1人に声をかけた。
「何だい、お嬢ちゃん。」
『私、船が欲しいんです。』
私がそう問うと、おじさんはううんと悩む。
「とりあえず要望を聞くとしよう、どんな船が望みなんだ?」
『乗るのは私1人なので大きくなくて良いんです。だけれどしっかり航海が出来るような船が欲しくて。』
「そうだなぁ。」
私の要望を聞いたおじさんは、スタスタと歩いていく。
私はそれに着いて行くと、急に止まるので鼻をおじさんの背中にぶつけてしまった。
「こんなのどうだ?」
私は鼻をさすりながら船を見る。
完璧だった、私の想像通りの船。
『ええ、ええ、こんな感じです!!』
「ただなぁ・・・。」
目を光らせる私に、おじさんは渋い顔をした。
『何か問題でも・・・?』
「値段がなぁ、200万ベリーなんだ。」
『にひゃっ!?!?』
私は目を丸くする。
想像以上の値段だ、やはりある程度しっかりした機能を備えているものは高い。いや、そもそも船とは高いものだ。
『・・・諦めます。』
完全なる撃沈だ。